砂漠の埋め立て地から発掘された伝説のクソゲー「E.T. the Extra-Terrestrial」を、米スミソニアン博物館が歴史的ビデオゲームコレクションとして収蔵することになったそうです。


スミソニアン博物
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via flickr

アメリカを代表する科学、産業、技術、芸術、自然史の博物館群。
世界各国の本物の航空機を展示している国立航空宇宙博物館は特に有名で、月の石の展示や、広島の原爆展を企画したことでも知られている(実際には展示できなかった)。

他に、国立アメリカ歴史博物館、産業・技術史の博物館や国立アメリカ・インディアン博物館などもある。

また、2009年公開の映画「ナイト ミュージアム2」は、このスミソニアン博物館が舞台となっている。
wikipedia 


 

ビデオゲームの墓場から発掘された伝説のクソゲー!


ニューメキシコ州アラモゴード市にある埋め立て地。そこは、1983年にアタリ社が売れ残った大量のゲームカートリッジやゲーム機本体を処分したことから「ビデオゲームの墓場」として知られています。

ゲーム史上最大の商業的失敗作、史上最悪のゲームとして悪名高い『E.T.』が数百万本と、大きな売り上げを獲得したがゲームそのものは酷評を受けている『パックマン』のAtari 2600版が埋められていると考えられていました。


大規模な廃棄処分がメディアによって報道されましたが、あまりにセンセーショナルな話題だったため一部の人は都市伝説と考えていたようです。

そこで、2014年に米Microsoftによるドキュメンタリー番組が、この伝説を検証するための発掘調査が行い、「E.T」が発掘されたことから伝説は事実であると確認されました。

▼発掘調査の様子
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via wikimedia

当時の埋め立て処分の責任者だったAtariの社員によると、実際に埋設したゲームは728,000本とのことでしたが、埋め立てられたカートリッジの大半は予想されていたよりも深い場所に存在し発掘が難しいため、1,300本だけが発掘され、穴は埋め戻されました。

発掘されたカートリッジのうち800はオークションサイトebayで販売され、残り500は世界の博物館に寄贈される予定で、今回のスミソニアン博物館はその一つのようです。

▼発掘された「E.T.」と「CENTIPEDE」
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via wikimedia



そもそも史上最悪のクソゲーの「E.T.」とは


1982年にリリースされたアタリ2600用テレビゲームで、スティーブン・スピルバーグの同名の映画をもとにしたもの。

穴に落ちた先にある通信機の部品を見つけ組み立てることで、E.T.が故郷に帰れるようにするという内容のゲームです。




ゲーム制作の権利確保のため交渉に大量の時間を使ってしまったため、ゲームデザインとプログラミングに費やせる時間が6週間ほどしかなく、やっつけ仕事になってしまった結果、史上最悪のクソゲーが生まれてしまいました。

自社と原作映画のブランドのみをもとにしてアタリが売れ行きを見込んだ、完成度の低いゲームだと評論家やゲーマーから批判が殺到、大量の売れ残りを残してしまったことからアタリ倒産の原因となっただじけでなく、1983年に起こった北米のテレビゲーム市場崩壊の間接的一因と言われています。



スミソニアン博物館は歴史的な価値を持つビデオゲーム関連の物品もコレクションしていましたが、80年代のビデオゲーム業界暗黒時代を代表する作品を収蔵していませんでした。

このことから、同ゲームをビデオゲーム業界で当時1つの時代が終わったことを物語る歴史的価値があるものとして大変評価しているようです。


E.T. [DVD]
E.T. [DVD]
 

▼参考
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1369798
http://ja.wikipedia.org/wiki/E.T._(アタリ2600)
http://ja.wikipedia.org/wiki/テレビゲームの墓場